・「彼の両手は透けるかのように卓越して動き、しかしエレガントで、魅惑的である事は特筆に値する。 彼は深く 大きい豊かな音楽性を持っており、その包容力と広がりからは、偉大な音楽家の道が約束されている。」 (1985仏シュリー音楽祭)
・「テクニックとハートがほどよくバランスされ、音色がまろやかで、ふくいくとした香気生み出すあたりは 既に完成品の印象。」(1989 樋口良健)
・「陰影に富んだ深みのある美しい音色で、決して大向おう受けを狙わぬ繊細な彫琢で作品の世界を拓いて行くピアニズムの持ち主。ラモーの作品の中でも色彩感に富んだガヴォットで心つかんだ音色の美しさや、バラキレフで見せたピア二スティックな技巧性の高さ、後半のドビュッシーのさまざまな音型・メカニックが映し出された音画の世界の美しさも並みいる若手ピアニストから一際抜き出た才能を感じさせた。ダイナミズムに富むスクリヤビンから伊藤が引き出したのは変動する時代に身を置いた作曲家のナイーヴで過渡性を孕んだ先鋭性と美世界だった。作曲家の繊細な先鋭性をダイナミズムの持つあでやかさで破壊せずに彫琢するには伊藤のような緻密な研鑽が必要だろう。」 (1992 小倉多美子)
・「艶やかな音色で幻想的な映像世界が繰り広げられたドビュッシーとラヴェル、鮮やかなエスプリで繊細かつ完成度が高い演奏だった」(1995 雨宮さくら)
・「フランス音楽の特性示す、テンポ感よく核心に迫る」(1997 ヴィアノヴァ四重奏団との共演 朝日新聞)
